阪神新助っ人のため「沖縄に甲子園の土」

2013年01月29日 11時05分

 阪神の新外国人選手、ブルックス・コンラッド内野手(33)が27日、関西空港に到着し、大阪府泉佐野市のホテルで会見した。早くも打倒巨人への思いを語るなど、頼もしい限りだ。そんな助っ人のために球団サイドは、ある“援助プラン”を練っている。キーワードは「甲子園の土」だ。

 

 来日前、阪神OBで現駐米スカウトのジェフ・ウィリアムス氏からアドバイスを受けたというコンラッドは、早くも猛虎魂を燃やした。「タイガースからコンタクトがあった時、興奮した。ファンも多いし、球場も神聖なものだと聞いている。楽しみだ」。すでにセ5球団の主な投手が収められたDVDをチェック。特に巨人投手陣の研究に時間を割いたことを明かし「ライバルだというのは知っている。一番のライバルを倒したい」と宣言だ。

 

 そんなコンラッドの打撃には特徴がある。バッティンググローブをはめず、素手に足元の土をこすりつけてフルスイングすることだ。それを踏まえて、チーム関係者は「日本で活躍してもらうには、1年間の半分を戦う甲子園の土に早くなじんでもらう必要がある」という。

 

 しかし、当面コンラッドが練習を行うのは一軍春季キャンプが行われる沖縄・宜野座村営野球場だ。虎のキャンプ地ということで、甲子園と同じ成分の土を入れてはいるが、全く同じではない。あるチームスタッフがこう説明する。

 

「毎年台風シーズンが終わったら(宜野座の)メーン球場で50立方メートルぐらい土を入れるが、多少、甲子園とは土の配合が違う。沖縄の場合、黒土を多めにしないと夏場に乾きすぎるからね」

 

 これでは、もしかしたらコンラッドが沖縄キャンプで状態を上げて、甲子園に乗り込んだとしても打席で「ワオ、土が違うじゃないか」と戸惑うかもしれない。そんな理由で助っ人に調子を落とされては大変。球団サイドはそこまで気にしており、浮上したのが「コンラッド本人の意思次第だが、甲子園の土を(沖縄に)持ち込んで慣れさせることを考えている」(チーム関係者)。ロジンバッグのような袋に甲子園の土をつめ、打撃練習に活用してもらおうというのだ。

 

 阪神巻き返しには新主砲・コンラッドの打棒爆発は不可欠。そのためにも球団サイドはできる限りバックアップするということだろう。期待の大きさを証明する“甲子園の土導入プラン”だ。