日本ハム・清宮幸太郎内野手(18=早実)に、チーム内から「大谷の“裏の顔”を見習え!」との声が出ている。

 人前では常にポーカーフェースで真面目なイメージの強いエンゼルス・大谷だが、チーム関係者によれば実は熱い性格で、日本ハムOBの一人は「ああ見えて(大谷)翔平は喜怒哀楽は割とはっきりしている性格だよ」。

 ある試合ではこんな出来事があったという。大谷も出場していた公式戦で、序盤はリードして日本ハムが勝っていた。しかし、序盤に投手陣が打ち込まれて負けが濃厚になると、ベンチ裏で大きな音が…。

 その場に居合わせた関係者の一人が「何の音?」と聞くと、別の関係者から「翔平が裏で壁を蹴っています」と返事が返ってきた。「大谷はチームが勝つためにやってるって気持ちが強い。よっぽど悔しかったんだろう。それで気持ちを発散させているところもあったと思う」(球団関係者)

 清宮も大谷と同じように“優等生タイプ”。大げさな感情表現はそれほど多くなく、人前で「怒り」の感情を見せたことはほとんどない。球団関係者は「清宮も翔平ぐらい感情を出していい。ずっと気持ちを閉じ込めていたらしんどいだろうし」と話す。

 プロでも二刀流を貫き大きな注目を集める大谷と、中学生のころから“怪物”と騒がれてきた清宮。常に周囲の期待を背負いながらも成績を残し続けるという共通項もあり、プロの先輩である大谷の「怒りの発散法」とも言える感情表現は清宮にも大いに参考になりそうだ。