日本ハムの新入団選手歓迎式典が14日、千葉・鎌ケ谷の二軍施設で行われ、ドラフト1位の清宮幸太郎内野手(18=早実)ら新人選手7人が鎌ケ谷市長に転入届を提出、集まった2000人以上のファンと触れ合った。晴れて鎌ケ谷市民となった清宮だが、転入届を受け取った市長は市を挙げてのバックアップを約束。本紙記事を引き合いに中高年自治会による“清宮監視包囲網”を計画し、さらに大打者となったあかつきには“清宮大仏”の建立を公約した。

 大勢のファンを前に「今日から鎌ケ谷市民になりました。一日でも早く一軍で活躍できるようこの場所から頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」とあいさつした清宮。ファンからの質問コーナーで「取りたいタイトルは?」と聞かれると「3冠王が取りたいです」と力強く宣言し会場を沸かせた。

 そんな怪物のバックアップを約束するのが、転入届を受け取った鎌ケ谷市の清水聖士市長(57)だ。清水市長は壇上で「有望な7名の選手から転入届を受け取りました。野球しかすることのない環境で、しっかりと基礎を身につけてほしい」とあいさつ。さらに「清宮熟女親衛隊」と報じた本紙記事を引き合いに「栗山監督からは清宮くんをはじめとする高卒選手に20歳まで恋愛禁止令が出されていますが、鎌ケ谷市としてもこれに全面的に協力していきたい。中高年女性を中心とする親衛隊が組まれたという報道もありましたが、すべての精力を野球に傾けて頑張ってほしい」と発言し、集まったファンの爆笑を誘った。

 サービストークかと思いきや、降壇後「清宮くんは人がよさそうというか、純朴そうで、それが逆に心配。先日、自治会連合協議会の会長と話した際に、(未成年の)新人選手がパチンコや飲酒といった悪いことを覚えないように、中高年女性を中心とした見守り隊を作れないかと相談した。女の子とどうのこうのというところも見張っていきたい」と大真面目の清水市長。さらには「今はまだプロでの実績がないので難しいですが、一軍で活躍したら何か名物を作りたいですね。鎌ケ谷名物といえば鎌ケ谷大仏? じゃあ鎌ケ谷大仏を上回る大きさの石像を作りましょう。3割30本打ったら? いやいや、30本打ってくれたら十分です」と“清宮大仏”建立を本紙に公約した。

 鎌ケ谷大仏といえば高さ180センチ、台座を含めても230センチという小ささから、バラエティー番組などで「ガッカリご当地スポット」として紹介されることもある鎌ケ谷市のシンボル。身長184センチの清宮ならば、等身大の石像でも上回り、話題にもなるというわけだ。

 今シーズンの抱負では色紙に漢字一文字で「道」としたため「ここから北海道までつながってると思ってますし、また北海道からメジャーの舞台までその道はつながっているというか、つなげていかなければいけないと思っているので。それはぶれずにやっていきたい」と誓った清宮。まずは原点となる鎌ケ谷の地に、自身の石像を残せるか。