名投手の金言満載「藤浪バイブル」作る

2013年01月29日 16時00分

 阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)がひそかに一大計画を練っている。それは往年の名投手の金言が詰まった「投球バイブル」の製作だ。

 

 藤浪は「全力で投げられる状態です」と、キャンプでは開幕一軍を目指して肉体を鍛えあげることになるが、同時に“頭脳”のレベルアップも考えている。「教えてもらったことをノートに書いていきたい」と大学ノートを用意して、練習中にコーチ陣から受けた指導をしっかりと書き留めておくつもりだ。大阪桐蔭時代から続けている習慣をプロでも継続する。

 

 注目はそのノートの中身だ。藤浪は自身のパソコンに日米を代表する投手の映像をダウンロードするなど研究に余念がない。球団関係者も「キャンプにはたくさんの評論家、OBが訪れる。藤浪はプロで結果を残した先輩の話を聞くことを楽しみにしている。そういう方々からいただいたアドバイスもしっかりと書くことになるでしょう」と説明する。

 

 すでに新人合同自主トレでも「投げる精密機械」と呼ばれた小山正明氏や剛腕・鈴木啓示氏という300勝以上をマークしている大投手が視察。例年、阪神のキャンプには杉下茂氏、山田久志氏、佐々木主浩氏、工藤公康氏といった往年の名投手が訪れている。

 

 こうした多士済々な先輩投手の貴重なアドバイスをすべてノートに記録するつもりだ。コーチ陣も「すごく賢い選手で自分に何が必要かも理解している。たくさんのアドバイスをもらうことになると思うけど、きちんと考えて吸収できる能力はある」と効果に大きな期待を寄せている。

 

 金言が詰まった「藤浪ノート」が厚くなればなるほど糧になる。虎のエースとなることが宿命づけられている金の卵は、球史に輝く名投手のエキスもしっかりと吸収していく。