憧れの福留加入で燃える榎田

2013年01月28日 16時00分

 阪神に入団した福留孝介外野手(35=前ヤンキース3A)が、移籍後初めて甲子園球場で自主トレを行った。タテジマデビューに向けて着々と準備を進めているが、この姿に並々ならぬ熱視線を注いでいる男がいる。3年目左腕の榎田大樹投手(26)だ。絶対に福留とともに活躍すると激しい闘志を燃やしているのだ。

 

 左肘遊離軟骨除去手術からの復帰を目指して連日、鳴尾浜球場で汗を流している榎田は興奮気味にこう明かした。「とにかくレベルアップして(先発争いの)競争に勝たないといけない。やっぱり一緒にお立ち台に立ちたい。それをひとつの目標にしています」

 

 熱い思いの先にいるのは福留だ。出身地が同じ鹿児島県大崎町。ともに小学校時代は「大崎ソフトボールスポーツ少年団」に所属していた。年齢が9歳、離れているため一緒にプレーしたことはない。しかし、福留がPL学園や中日などで活躍する姿を見つめていた榎田少年にとって同郷から飛躍した大先輩は憧れの存在だった。

 

 尊敬する選手を問われた時は一貫して「福留さん」と答えてきた。「中学の時に一度、野球教室に来ていただいたことがありますが、会ったのはその時だけ。話したこともないですし、連絡を取ったこともありません。取れません。雲の上の人です。ずっと憧れの人です!!」

 

 その福留とチームメートになったのだから、大きな喜びとともに甲子園での勝利のお立ち台に並んで立つ、という新しい夢が生まれた。阪神のヒーローインタビューには投打の殊勲選手2人が選ばれることが多い。昨年まで中継ぎとしてフル回転してきた榎田は今季から先発に転向する。勝利投手となればお立ち台に呼ばれる。そして、打のヒーローが福留なら…。この夢を実現するためにはまず勝つことが条件となる。このため榎田は自身のレベルアップに燃えているのだ。

 

 福留加入で大いに張り切る榎田が先発ローテとして機能すれば戦力も大幅にアップする。思わぬところに“福留効果”が波及している。