厳冬更改の巨人ナインが“無風”のコーチ陣に不満

2017年12月21日 16時30分

斎藤(中)、村田(右)両コーチと話す由伸監督

 巨人の厳冬更改にナインの不満が暴発寸前だ。11年ぶりのBクラス転落を受けた今オフは、主力の多くが大減俸や渋い査定に涙をのまされている。その一方、首脳陣に関しては大きなテコ入れもなくほぼ無風だった。寒風に凍える選手たちは、ベンチに責任追及の波が及んでいないことに憤然。“コーチの給料”に怒りの矛先が向く、異常な事態となっている。

 今オフ、巨人の契約更改を振り返ると、笑って年を越せる主力は、ほぼ倍増の4億5000万円となったエース菅野と4000万円から9000万円に飛躍した田口ぐらいのものだろう。他の中堅、ベテラン陣は軒並み厳しい評価を受け入れた。チーム最年長の阿部は5000万円減。ベテラン左腕の内海は2年連続で減額制限を超える1億円減。登板機会がなかった杉内も半額の2500万円。3年契約が満了した山口鉄は、9600万円減でサインした。減俸ではなくても、レギュラー級への査定はとことん辛い。ゴールデン・グラブ賞の小林はたった400万円増だった。

 11年ぶりのBクラスに終わった事実を考えれば、主力の年俸に直結してくるのは避けられないところ。それぞれが「こういう結果に終わったのだから減俸は仕方ない」と責任を重く受け止めている。

 だが、合点がいかない部分もあるという。ナインの一人は「抑えられなかった、打てなかったで選手が減俸になるのは分かります。でも、コーチはどういう責任を取ったのか。自ら責任を取って辞めたというコーチもいない。『コーチ陣の給料はどうなっているのか』って言っていますよ。選手だけが責任を取ればいいのかということですよ」と声を大にする。

 常勝が義務付けられた巨人ではV逸となれば、コーチ人事を含めて嵐が吹き荒れるのが常。ましてや今季は屈辱の4位だ。

 しかし、来季の一軍首脳陣は村田真ヘッドがバッテリーコーチ兼務で留任したのを始め、コーチの多くがとどまった。

 コーチに関しては基本的に単年契約で「ダメなら1年でクビ」というある意味では選手以上に厳しい立場ではある。それだけに年俸が明かされることもないが、コーチ人事がほぼ無風だったことから「なんで選手だけが…」と不満の増大につながっているのだ。

 首脳陣の“カネ”に文句が飛ぶことなど、巨人ではほとんど耳にしたことはない。年の瀬を迎えた伝統球団になんとも不穏な空気が漂っている。(金額は推定)