人的補償で西武移籍 高木勇に“先輩”脇谷が成功術伝授

2017年12月20日 16時30分

西武入りする高木勇

 巨人の脇谷亮太内野手(36)が19日、FA加入した野上亮磨投手(30)の人的補償として西武入りする高木勇人投手(28)に“移籍マニュアル”を授けた。脇谷自身も人的補償で巨人から西武への移籍を経験したが、どういう心構えや注意が必要なのか。両球団を渡り歩いた“先輩”が語ったことは――。

 高木勇は野上がFAで巨人入りしたことによる人的補償で西武への移籍が18日に決定。4年目の来季に向けて古巣の三菱重工名古屋での自主トレを開始する矢先の移籍劇で、大きな動揺があったことは想像に難くない。

 そんな高木勇にアドバイスを送ったのが脇谷だった。脇谷は2015年オフにFA権を行使して西武から巨人へ再入団したが、14年からの2シーズンは巨人にFA移籍した片岡(現巨人二軍内野守備走塁コーチ)の人的補償に伴い、西武でプレーした。

 両球団を知る“人的補償の先輩”は「やっぱり寂しさはありましたけど、だからといって野球ができなくなるわけではない。選んでもらっているわけですから、いつまでも後ろ向きな気持ちでいることは失礼。僕は連絡が来てから、3時間で気持ちを切り替えました」と指南。チームの一員となる上で周囲への気配りは欠かせない。脇谷の場合は「頭では分かっていても半年ぐらいは(巨人のことを)『ウチ』と言ってしまっていて…。癖が抜けなかった」そうで、当時同僚だった森本稀哲から「いつまで巨人のつもりだ」と叱責されたこともあったという。そうしたしくじり体験も踏まえ、脇谷は「言葉には注意した方がいいですね。(西武は)みんな温かいので受け入れてもらえると思いますけど、(高木勇がお立ち台で発した)『僕は僕です』みたいなことは、あまり言わない方がいいかと思います」と苦笑交じりに助言した。

 また、高木勇の本拠地となるメットライフドームについては「夏場は本当に暑い。着替えは何枚あってもいい。先発で投げるならなおさら」。さらに12球団で最も厳格ともいわれる西武のコンプライアンスには「僕は真面目だったので(窮屈さを)感じることはなかった。普通に生活していれば大丈夫」とした。

 脇谷は最後に「選んでもらえたからにはチャンスはあるはず。早くチームに溶け込んで頑張ってほしいですね」とエール。新天地での飛躍を願った。