大谷右ひじ注射報道 リーク犯は誰だ?

2017年12月15日 12時00分

バットを片手にボールを投げる大谷。右ひじの具合は…

【カリフォルニア州ロサンゼルス14日(日本時間15日)発】エンゼルス入団が決まった大谷翔平投手(23)について、複数のメディアがメディカル情報を報じたことに対し、メジャーリーグ(MLB)機構が本格的な調査を開始した。米スポーツ専門局「ESPN」(電子版)が伝えたもので、MLB機構側は大谷側と交渉した球団のチーム職員が情報漏えいに関与した可能性もあるとみているという。“大谷狂騒曲”から飛び出した想定外の騒動は今後さらに大きな波紋を呼びそうだ。

 そもそもの発端は11日(同12日)に米スポーツ専門誌「スポーツイラストレイテッド」(電子版)が「大谷が右ひじにPRP注射を受けていた」と報じたスクープ記事だった。さらに翌12日(同13日)になると、今度は「ヤフースポーツ」(電子版)が日本の病院による11月28日付の診断書を入手し、「大谷が右ひじの内側側副靱帯に“グレード1”(最も軽度)の損傷を負っている」と内容を公開して、波紋が広がった。

 本来ならば機密事項であるはずのメディカル情報が次々とメディアに漏えいしたことで、MLB機構側は事態を問題視。14日(同15日)付の「ESPN」(電子版)は「(大谷側と交渉した球団の)チーム職員が大谷の身体情報をリークしたのではないかとMLB機構が調べを進めている」と伝えた。この情報漏えいが事実と判明すれば、さらなる衝撃が走ることは必至だ。

 ちなみに「ESPN」は「MLB機構は過去にもチーム職員と記者らとの会話について調査した前例がある」としている。最近の例では2014年に当時FAとなっていたスティーブン・ドリュー内野手とケンドリス・モラレス内野手に対するオファーの評価を匿名で報じた件が大きな反響を呼び、MLB選手会のトニー・クラーク専務理事が調査を依頼。これを受けたMLB機構は全30球団にすべての電話と電子メール記録を提出するよう要請し、匿名コメントの出所を調査したことがあった。

 一方、エンゼルスのエプラーGMは「PRP注射は日本で予防的な治療法としてよく使われており、もちろん我々も事前にこうした大谷の状況を知っていた。ただ、この情報は大谷獲得に意思を示した全球団にも当然渡っていた」などと説明している。

 今オフの目玉だった大谷を獲れなかったエンゼルス以外の他球団の関係者が“腹いせ”でリークしたのか。MLB機構の調査で真相が明らかになるかもしれない。