オリックスのT―岡田外野手(29)が11日、大阪市内の球団事務所で契約更改に臨んだ。昨オフに3年3億円の複数年契約を結び、変動制で20%アップの1億2000万円でサインしたが、約2時間にも及ぶ話し合いの大半は裏方さんの待遇改善だった。

「裏方さんへの球団の意識ですね。裏方さんがあって僕らは練習ができる。チームとして大事な部分。僕らほど給料をもらっているわけではない。その方たちが抜けてしまったら僕らも困る」。T―岡田からすれば球団の裏方さんへの対応が十分に見えず、待遇やコミュニケーションなどの改善を訴えたという。

 自身の成績は全試合に出場して7年ぶりの30発超えとなる31本塁打を放った。しかし、68打点、打率2割6分6厘。チームも3年連続Bクラスに終わり、選手会長としても責任を痛感している。「31本といっても重点を置いているのはそこではないし、納得もしていない。やっぱ打点ですね。技術、メンタルもまだまだ。先頭に立つ人間がしっかりしないといけない。優勝を目指し、個人的にもキャリアハイを目指したい」。1月には若手を帯同して沖縄で自主トレを行う予定。選手会長として今季以上の責任感を持ち、チームを引っ張る覚悟だ。

(金額は推定)