糸井「電撃放出」の内幕

2013年01月27日 11時00分

 日本ハム・糸井嘉男外野手(31)、八木智哉投手(29)と、オリックスの木佐貫洋投手(32)、大引啓次内野手(28)、赤田将吾外野手(32)の2対3のトレードが成立し、23日に両球団から発表された。侍ジャパンでも中心選手を務める選手を含む、久々の「大型トレード」とあって、球界には大きな衝撃が走ったが、糸井はなぜ、放出されなければならなかったのか。そして日本ハムの超シビアな決断の裏にあったものとは――。

「日本球界で今、メジャーが最も高く評価している選手」とも言われる糸井の電撃トレードに、栗山監督は「昨シーズンのリーグ優勝に貢献してくれた八木、糸井の両選手がチームを離れることになりファンの皆様同様、監督としてこれほど悲しいことはない」と広報を通じてコメントした。

 そのショックは計り知れないものだったろう。というのも全ての決定を球団=チーム統括本部が行う日本ハムではその過程で監督の要望が入り込む余地はないからで、今回の衝撃報も指揮官へは事後報告。

 普通なら4年連続ゴールデングラブ、同打率3割、同20盗塁、3年連続出塁率4割超で人気もトップクラスの中心選手の放出はありえない。2011年までチームに在籍したレンジャーズのダルビッシュもツイッターで「糸井さんトレードとか、ありえん」とつぶやいたほどだ。

 しかし、関係者の話を総合すると…。日本ハムのフロントには、ありえないはずの「理由」があった。放出要因の第一は着地点を見いだせなかった今季の契約更改交渉で、昨年、3番打者として打率3割4厘、9本塁打、48打点、出塁率4割4厘でチームのリーグ優勝に貢献した糸井に球団が提示した年俸は1000万円増の推定2億円プラス出来高。納得のいかない糸井は途中から代理人交渉に切り替え、両者の溝は深まっていった。

 事情を知る球界関係者は「球団側は糸井本人に『希望を言ってくれ』と伝えていたんですが、口下手の糸井は代理人に頼んだ。結果的にこれが裏目に出たと言われているんです」と明かす。