昨年の左アキレス腱断裂の影響で今季の大半が二軍暮らしとなった阪神・西岡剛内野手(33)が8日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改に臨み、1500万円減の年俸7500万円でサインした。

 苦しいリハビリを経て7月に戦列復帰したものの、その後は背筋痛にも悩まされるなど今季の出場はわずか32試合で、打率2割2分8厘、0本塁打、5打点、3盗塁にとどまった。

 クライマックスシリーズでも出番がなかった背水の男は「契約をしてもらったことに感謝している。ここ数年ケガが続いて、その中でまたチャンスをいただけるという気持ちでいる」と話した。

 来季は今季以上に厳しい環境に置かれるのは百も承知。「来年はやります!とかファンも聞き飽きたと思う。その言葉は自分でもうんざりしている。アキレス腱を切って分かったことは多い。すべてに勝つ気持ちでいく。ショートでもセカンドでも、今まで守ってきたポジションは貪欲に狙いにいきます」とむしろバネにして“ツヨシ節”を全開させた。

 秋季キャンプでは一人、若手に混じって参加。かつてゴールデン・グラブ賞を受賞した本業の遊撃守備にも着手したが、そんな西岡の決起に金本監督ら首脳陣の期待は大きい。「2018年は本番。言い訳が聞かない年。でも、おもしろい1年になると体感している」と西岡。この男が頑張ればチームは盛り上がる。(金額は推定)