西武・菊池雄星投手(26)が8日、埼玉・所沢の球団事務所で契約交渉に臨み、今季年俸1億円から1億4000万円アップの2億4000万円でサインした。

 8年目の今季、菊池はローテーションの軸として26試合(187回2/3)に登板。キャリアハイの16勝6敗、防御率1・97、217奪三振をマークし初タイトルとなる最多勝、最高防御率の投手2冠を獲得。ベストナイン、ゴールデングラブ賞、最優秀バッテリー賞にも輝いた。

 会見で菊池は「数字(金額)よりも『今年一年頑張ってくれた』という言葉の方がうれしくて報われた気がしました。ケガなく一年間投げ切れたことが一番うれしい」と破顔一笑。その上で「今年16勝できましたけど、来年勝てる保証はどこにもない。またしっかり一から体づくりをしていきたい。(増額分は)自己投資に充てたい。一年間ケガせずにやりたい」と、早速週明けから渡米。12月、1月と2度に分けて海外自主トレを行うことを明らかにした。

 肝心の来オフのメジャー挑戦については鈴木球団本部長が「今日は出なかったです。成績もそうだし全ての人が『頑張ってこいよ!』と思った時にという話は以前にしました」というようにすでに両者の了解事項。菊池も「そこ(ポスティング)に関しては今言うことではない。まず日本一を目指して一年投げ切りたい。9年間チームが日本一から遠ざかっている。投手陣が一つになって上に行けるようにしたい。イニング数は今年よりも多く投げられるように200イニングというのは大きな数字ですが、せっかくなので挑戦していきたい」とエースの自覚を語った。(金額は推定)