【カリフォルニア州ロサンゼルス6日(日本時間7日)発】ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す日本ハムの大谷翔平投手(23)は滞在中のロサンゼルスで移籍先の候補である7球団との面談を終えた。4日(同5日)にドジャース、ジャイアンツ、エンゼルス、5日(同6日)にカブス、マリナーズ、レンジャーズ、パドレスと行った。各球団とも慎重で、交渉は極秘裏に行われており、米メディアも詳細がつかめずに面談した事実を淡々と報じているにすぎない。

 米大リーグ公式サイトによるとレンジャーズはオーナーのレイ・デービス氏、ジョン・ダニエルズGMら8人が参加。シアトル・タイムズ紙(電子版)によるとマリナーズはジェリー・ディポトGMらが席に着いたものの、事前に伝えられていた米野球殿堂入りの大物OBのケン・グリフィー氏、佐々木主浩氏らは出席しなかったようだ。

 最後に面談したのはパドレスと報じたのはサンディエゴ・ユニオン・トリビューン紙の番記者デニス・リン氏だ。大谷を「ミステリアス」と呼ぶリン記者は2011年から13年までパドレスに所属し、16年に日本ハムで同僚だったアンソニー・バス投手に人柄を聞いた。「野球に関していうと、彼(大谷)から答えを得ることはとても難しい。簡単に手の内を明かさないから、ポーカーをやらせたらピカイチだろうね」。また、バスは「彼の才能に米国中が畏敬の念を抱くと思うよ。実際に見ると一生に一人いるかと言えるほどの選手」とも話している。

 7球団との2次選考を終えた大谷。今後どうなるか。CBSスポーツ(電子版)のマット・シュナイダー記者は「次の動きは何か?①大谷がさらにチームを2、3球団に絞り、さらなる面談を行う②大谷がチームを決める、の2択」とした上で、こう予想した。「スローペースな今オフの進み具合に、できればすぐに決めてほしいところだが…恐らく(球団を)いくつかに絞って実際にその球団の街まで行って、球場と住むエリアなどを確認するだろう」

 10日(同11日)からフロリダ州オーランドで行われるウインターミーティング前の決着は難しいか。