ロッテの新入団選手の入団会見が5日、東京・新宿のロッテ本社で行われた。ドラフト1位の安田尚憲内野手(18=履正社)を含む6人と育成2人の計8選手が来季に向けた意気込みを語った。

 背番号「5」のユニホーム姿で登場した安田は「素晴らしい番号をいただいたと思います。この5番にふさわしい選手になっていきたいのと、千葉ロッテの5番といえば、安田と呼ばれるような選手になっていきたい」と笑顔で語った。

 そんな黄金ルーキーの憧れは日米通算507本塁打の松井秀喜氏(43)だ。この日もファンに呼んでほしい愛称を問われると「松井選手のような大きい選手になれたらなと思っているので『千葉のゴジラ』と呼ばれるように頑張りたい」と即答したほどだ。

 これには理由がある。三菱重工名古屋の硬式野球部でプレーする12歳上の兄・亮太さん(30)の影響だ。ロッテ関係者によれば「安田のお兄ちゃんが、ずっと松井に憧れていたみたいでビデオなどの映像を繰り返し見ていたようだ」という。

 安田と松井氏の年齢差は25にも及び、安田本人は松井氏の現役時代を直接は知らない。前述の関係者は「安田も(兄と)一緒になって松井のフォームなども繰り返し見て、研究していたみたい」と証言。兄弟揃って“松井マニア”だという。

 自身のアピールポイントを「高校時代から本塁打にすごくこだわってやってきた。プロに入っても長打力を磨いていければなと思っています」と語った安田。高校通算65本塁打は石川・星稜高時代に松井氏がマークした60本を上回る。ロッテ期待の長距離砲はゴジラ襲名に並々ならぬ意欲を燃やしている。