巨人・阿部慎之助内野手(38)が27日、都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、5000万円減の2億1000万円でサインした。

 プロ17年目の今季、節目の2000安打を達成するなど主砲として129試合に出場し、打率2割6分2厘、15本塁打、76打点をマーク。しかし、チームは11年ぶりのBクラスに沈んだ。

 記者会見場に現れると開口一番「ダウンです」とすっきりとした表情。今季を「残念のひと言に尽きます」と振り返り、チーム最年長で迎える来季に向けて、自分の調整に力を入れることはもちろん「後輩を指導するに当たってぶん殴る準備をしようと思います…ダメですかね?」と、独特な言い回しで後進育成にも尽力する決意を明かした。

 年俸は2014年の6億円を頂点に、5億1000万円、3億2600万円、2億6000万円と年々下降している。それでも「昔、打ち過ぎてしまったので、この成績だと『だいぶ落ちたな』と言われるけど、年相応の活躍をしたい」と闘志は衰えない。「あと何年できるか分からないですけど、野球人生が終わるまでにもう一回優勝したい」。4年ぶりのV奪回へ、背番号10はもうひと花咲かせる。

(金額は推定)