【デスクと記者のナイショ話】

 DeNA担当記者:いや~、本当に豪華な顔ぶれでしたよ。

 デスク:23日に横浜スタジアムで開催された東京五輪に向けた改修記念試合「ハマスタレジェンドマッチ」か。権藤監督率いる「チーム1998」と中畑監督率いる「チームヨコハマ」によるOB戦が行われたんだな。

 記者:「チーム1998」は日本一メンバーの鈴木尚典氏、佐伯貴弘氏、谷繁元信氏らが先発出場。「チームヨコハマ」は屋鋪要氏、高木豊氏ら元スーパーカートリオにポンセ氏、ラミレス監督が名を連ねました。投手ではかつてのエースで本紙評論家の遠藤一彦氏、三浦大輔氏らがマウンドに上がりました。

 デスク:そりゃ豪華だな。だけど2011年オフに球団を買収したDeNAは大洋や横浜の色をなるべく消そうとしてなかったっけ?

 記者:そうですね。初年度から高田GMに中畑監督と巨人OBで固めましたし、球団OBからは「DeNAはオレたちを無視するのか?」と不満の声が上がっていました。

 デスク:それがいったいどういう風の吹き回しだ?

 記者:浜スタ40周年だったこととチームが2年連続Aクラスで日本シリーズにも初出場し余裕が出てきたことが大きいです。人気も定着し、この日も2万3430人が詰めかけ最終回二死一、三塁から大魔神・佐々木主浩氏が筒香を二ゴロに打ち取り3―2で「チーム1998」が勝利を収めると大盛り上がりでした。勝った権藤監督は「あの世に行く前にもう1回やりたい」とノリノリで、球団内からも「断絶していたOBたちとパイプができた」と喜びの声が上がっていました。

 デスク:雪解けムードか。OBは球団にとって大きな財産だし、コーチの人材も確保できそうだな。