福留が「虎のアニキ」を金本から継承

2013年01月26日 16時00分

 阪神・福留孝介外野手(35=前ヤンキース3A)が、あの大物OBをお手本にする。年齢的な衰えや、入団交渉の経緯で生じたマイナスイメージ…。猛虎復活のキーマンとして大暴れしてもらうためには、これらの不安を払拭しなければならない。そこで球団では“鉄人化計画”を始動させることになった。

 

 福留が活躍するかどうかの鍵を握る人物として球団が注目したのは、昨季限りで引退した金本知憲氏(44=評論家)だった。その理由は福留と大きな共通点があるからだ。金本氏も阪神に入団した2003年シーズン開幕直後に35歳となるため年齢による力の低下が指摘されていた。

 

 ところが、金本氏はこうした懸念を一蹴した。移籍後に各部門で自己最高記録を更新するなどスケールアップし、虎躍進の立役者となった。幸い球団には金本氏が35歳という年齢を乗り越えた食事、体のケアやトレーニング方法といったノウハウをデータ、資料として保存している。

 

 そこで球団関係者は「こうしたデータを活用して福留に応用する。そうすれば福留も金本のように成績を再び上げることができるはずだ」と金本氏の“鉄人計画”を福留に伝授することを考えているのだ。

 

 この計画は肉体面だけにとどまらない。「交渉が長引いたことで(ファンからの)風当たりが強くなった」とチーム内から福留の精神面を心配する声が出ているが、この問題も鉄人を見本にする。金本氏以前のFA補強が大失敗の連続だったことから、当時も「不要論」が噴出。そんな中、金本氏は自らの言動で逆風をはね返し“虎のアニキ”となった。

 

 チーム関係者は、こうした金本氏の足跡が福留にも活用できると着目。「キャンプや球場に来た時に直接アドバイスをしてもらったり、周りが『金本さんはこうしていた』と教えてもいい」ともくろんでいる。すでに金本氏は福留に「みんなに嫌われないようにやった方がいい」とアドバイス。今後もさらなる助言を求めていく方針だ。

 

 福留が“虎のアニキ”を継承できれば低迷脱出も一気に現実味を帯びる。どんどん金本エキスを注入していくことになりそうだ。