今オフから適用される新ポスティング制度の締結について、大リーグ機構(MLB)コミッショナーのマンフレッド氏は「(日本プロ野球機構、MLB選手会との)三者間での協議となると、面倒な手続きが出てくるもの。驚天動地のことになるとは思っていない」と自信満々だ。現在はMLB選手会が細部を詰めている段階で、同選手会は20日(日本時間21日)を回答期限に設定していると言われている。

 北米スポーツサイト「ジ・アスレティック」のローゼンタール記者によると、MLB選手会側は来オフ以降をにらんだ合意を求めているようで、具体例の一つに「日本選手がポスティングされる場合は毎年11月15日までに」という点を挙げた。同選手会は、ポスティングされる可能性のある日本選手の存在により、MLBの移籍市場が停滞することを懸念しているようだ。実際に日本ハム・大谷のメジャー挑戦が目玉となっている今オフはダルビッシュやJDマルチネスら大物選手がFAになっているが、ほとんどといっていいほど動きが見られない。