イチローの憧れは元日本最速男

2013年01月26日 16時00分

 神戸で自主トレを続けるヤンキース・イチロー外野手(39)。22日には阪神、日本ハムなどで活躍し、昨季、米独立リーグでプレーした坪井智哉外野手(38)とともに汗を流した。今季の所属先未定で現役続行を表明している坪井を、イチローが室内練習場で熱心に打撃指導するシーンもあった。

 

 今年、40歳を迎えるイチローだが、コンディションは上々。オリックス時代から周囲に「50歳までできるところまでやりたい」と宣言しており、日々のトレーニングにぬかりはない。何度もイチローと顔を合わせているオリックス幹部は「今は質を考えた体幹のトレーニングをやっているみたい。腹筋、背筋、腕立て伏せを1セット100回という単位で何セットもやっているのを見た。本当にすごいこと」と話した。

 

 イチローは「ことさら年齢のことを言われるのは本当にうっとうしい」と加齢を全く意識していない。それどころか、時間、老化、ピークなどの価値判断をすべて“無視”している。トレーニングスタッフの1人がこう明かす。「何かミスをすると世間から衰えと見られることを彼は何年も前から分かっていた。数値の変化にいかに経験値をアジャストしていくかを彼は考えている。“衰え”ではなく“変化”。彼はそうとらえているんですよ」

 

 イチローは、2008年の北京五輪・男子400メートルリレーで36歳にして銅メダルに輝いた元陸上選手の朝原宣治氏(40)を尊敬しているし、肉体の“変化”に対応できた素晴らしい例と考えているという。衰え知らずのイチローにも今後、新たな伝説が加わるかもしれない。