西武・炭谷銀仁朗捕手(30)が6日、都内で2度目のFA交渉を行った。

 10月16日のCSファーストステージ敗退から2週間待たされた末の第1回交渉(10月31日)では、ねぎらいの言葉もないまま、交渉の余地もない一方的な条件提示を受け、感情的になっていた部分もあったようだが、この日の交渉では渡辺久信シニアディレクター(SD=52)が“スーパーリリーフ”。炭谷が「SDから前向きなことを言ってもらって、いい話し合いができました」と言うように、硬化させていた態度が一気に軟化した。

 FA権を行使するか否かの返答は保留したが「(14日の申請期限)ギリギリまで考えてから決めます」と残留の可能性も出てきた。

 西武はこれまでもちょっとした言葉の掛け違い、対応のまずさで選手が感情的になり、防げたはずの流出を重ねてきた。12球団最多15人のFA流出者を出す西武の負の歴史に終止符を打つのは、条件以上に「言葉」が大きなウエートを占めているのかもしれない。