秀才右腕・福谷が“新研究”

2013年01月22日 11時36分

 学者の血が騒ぐということか——。中日のドラフト1位の福谷浩司投手(慶大)が、新たな“研究”に取り組む。

 理工学部出身の異色の秀才右腕は、慶大の江藤監督に「学者が野球をやっているようなもの」と評されたほど。卒業論文の「投球動作における球の出所の見づらさの定量化」を学会で発表し、あいまいな投球動作を数量化することに成功した。もっとも「研究は大学までで終わり。プロに入ったらやりません」ときっぱり。プロでは熱血スポ根路線でいくと宣言していた。

 しかし、三つ子の魂百まで。水面下では新たな研究テーマに取り組もうとしている。それは『体の状態と投球との因果関係を見つける』というもの。福谷はプロ入り前に購入した体脂肪体重計で体重、体脂肪、内臓脂肪はもちろんのこと、骨格筋率、BMI(標準体重計算)などを1月1日から毎日記録。これらのデータを、いずれは投球に生かすつもりだ。

「大学に入った時が体重80キロで、その後94〜95キロになり、球速は12〜13キロアップした。なので体重が1キロ増えれば球速もおよそ1キロ速くなるという仮説はある程度は成り立つと思います。ただ、それだけじゃない。例えば30メートルダッシュのタイムだとか色々な影響がある」

 体の状態やトレーニングの結果が投球内容に反映される。最終的にはそれらのデータを元に「指標ができれば自分の役に立ちますから」と考えている。

 21日は「肩がどれだけ動くか確認したかった」と合同自主トレ初となるブルペンでの投球練習を行い。立ち投げで24球を投げ込んだ福谷。自らを実験台にした研究、そしてその成果を武器にプロでの戦いに挑む。