DeNAが3日、ヤフオクドームで全体練習を行った。この日、空路で福岡入り。チームの面々は疲れた様子もなく午後6時から約2時間、汗を流した。ラミレス監督は「3連敗した時は多くの人がここに戻ることはないと予想していたと思うが、戻って来れてベリーハッピー」と笑顔だった。

 ただ翌日に控えた第6戦について問われると表情が一変。「明日は生か死かが決まる日。先発投手に何かあったら1イニングで代えることもあるかもしれない」と、投手陣も総動員態勢で臨むことを示唆。ブルペンには先発メンバーの井納を待機させ、有事の際には惜しみなく投入するつもりだという。

 実際、ラミレス監督は本紙評論家の前田幸長氏に、今後の日本シリーズでの采配について「驚くことはあるかもしれない」と不気味な予告も口にしている。第6戦の先発が予想される今永を1イニングで交代させた後、井納だけでなく、浜口、ウィーランド、石田といった先発陣をすべて登板させ、第7戦も連投で全先発投手を突っ込む「明日なき特攻起用」も十分ありうる状況だ。

 なかでも第4戦で8回途中までホークス打線を無安打に封じて流れを引き寄せた浜口は、ジョーカー的な存在となる。

 主砲・筒香が「いい雰囲気でやれている。(連勝して福岡へ来たので)前回とは違う」と言うように、敵地で相手を倒す算段は、指揮官の頭の中にすでにあるようだ。