【カリフォルニア州ロサンゼルス2日(日本時間3日)発】ワールドシリーズ(WS)第7戦で先発登板し、1回2/3を5失点(自責4)でKOされ、チームを1―5の敗退に追い込んでしまったドジャースのダルビッシュ有投手(31)が、試合終了数時間後にツイッターでファンらに「おわび」のメッセージを送った。

 まずファンやチームメート、スタッフに感謝の意を伝えたダルビッシュは「ワールドシリーズでの失望は私のふがいないパフォーマンスの結果によるものですが、私はこの経験を未来まで抱えていきます」と素直な気持ちをつづった。 

 チームはアストロズに3勝4敗で敗れて29年ぶりの世界一を逃し、優勝請負人として7月末に移籍してきたダルビッシュはWSで2戦2敗、防御率21.60と大炎上。地区シリーズや優勝決定シリーズでは活躍したが、肝心のWSで結果を残せないのであれば意味がない。地元ロサンゼルス・タイムズ紙は「ダルビッシュはすでに1度、歴史的に惨めな先発登板をしたにもかかわらず、想像を絶する、許しがたいことをしでかした」と最終戦での失態は弁解の余地がないと糾弾している。

 その一方で敗戦はダルビッシュだけの責任ではないという声もある。「ダルビッシュばかりを責めるのはフェアではない。野球で最高とされるクローザー・ジャンセンは第2戦をセーブできず、第5戦も敗戦投手。ド軍打線はたったの2割5分しか打ってないし、第7戦は走者10人が塁に出てチャンスがあったのに13打席で1安打しかできなかった」(ESPN)、「第7戦が終わった水曜日の夜、ダルビッシュのチームメートらは、負けた最大の理由は彼のせいだけではないと必死に弁護した。(ドジャースの主砲)ジャスティン・ターナーは『いつだって、一人のせいだけじゃないさ。25人でプレーしているんだ、チームとして負けたんだ』と話している」(ニューヨーク・タイムズ紙)。

 いずれにせよ、ロサンゼルス中の期待を裏切った責任は大きくのしかかっている。今オフにはFAとなるダルビッシュは「自分はドジャースでやり返したい」と残留を熱望。降板する際に本拠地のファンから大ブーイングを浴びた右腕はリベンジを誓った。