掛布SEA就任で阪神が心配する“しゃべりすぎ”

2017年10月28日 16時30分

新業務に意欲を見せる掛布SEAだが…

 今季限りで阪神の二軍監督を退任した掛布雅之氏(62)が27日、西宮市の球団事務所を訪れ「オーナー付シニアエグゼクティブアドバイザー(SEA)」に就任することとなった。契約は1年で「存在感、発信力もあるので肩書は新しい名称にした」(四藤球団社長)。主な仕事は他球団の試合、キャンプなどを視察し、総帥・坂井オーナーにチーム運営の助言を行う。

 金本監督との「野球観の違い」なども災いしてわずか2年間のタテジマ生活ではあったが、掛布SEAは「チームにプラスになるような形で野球を勉強していきたい。(フロント業務だった)DC時代を含めた4年間で育成の難しさを感じている。他球団がどういう方法でやっているのか興味がある」と新業務にもやる気満々。「阪神に対しても素直にいいものはいい、ダメなものはダメだと言える自分でいなきゃいけない。それはすごく大切にしていきたい」とまで言い切った。

 ユニホームを脱いでも前向きな“ミスタータイガース”だが、球団内では「心配事」もささやかれている。「あれだけの人だし、発信力はありがたいが、オーバースピークにならないか、気になる。テレビ出演もこれまでと違って多くなりそうだから」(あるフロント関係者)

 無理もない。今オフ、掛布SEAはすでにラジオ出演で「阪神以外の球団から監督要請があったら?」の問いに「どこのユニホームでも着ると思います。野球界に対してそういうチャンスをいただけるなら行かなければならないだろう、の気持ちは二軍監督をやってより強くなった」と意味深発言。その後は別の番組で「ない」と否定したものの、ネット上で大きく取り上げられ、球団内でも物議をかもした。確かに今回の電撃退任劇などは格好の“鉄板ネタ”。それだけに球団も神経をとがらせているわけだ。

 この日、掛布SEAは前日26日のドラフト会議で清宮の交渉権を獲得した日本ハムに「大谷君についてもメジャーに挑戦していく。球団がどういう形でその道を作るかが興味深い。結果を残さないと挑戦できないから」と語るなど存在感は十分。球団の心配が杞憂に終わればいいが…。