巨人・岡崎スカウト部長が明かす“偏向”ドラフトの思惑

2017年10月28日 16時30分

岡崎スカウト部長

【核心直撃】巨人のドラフトは本当に“偏向”なのか――。1位の鍬原拓也投手(21=中大)以下、捕手2人、野手5人の支配下指名がG党の間で波紋を広げている。注目の会議から一夜明けた27日、本紙は神宮球場に姿を見せた岡崎郁スカウト部長(56)を直撃。結果を受けての感想と、今回の指名に込めた思惑を聞いた。

 ――ドラフト会議、お疲れさまでした。くじ引きの結果は残念でした

 岡崎部長:清宮ね。それはもう、残念のひと言。仕方ないとしか言えないですね。

 ――巨人は清宮サイドが望んだ事前面談に最大の5人で臨んだ。フタを開ければ、面談には参加しなかった日本ハムが交渉権を得ましたが…

 岡崎部長:今さら終わったことをどうこう言ってもね。(日本ハムは個別に)会っていたのかもしれないし、それは分かりませんから。

 ――外れ1位指名の村上(九州学院)も3球団競合となった

 岡崎部長:想定はしていたよ。残っていれば、安田(履正社)と同じ数ぐらいの競合になっても不思議ではないなと。彼はいい打者になると思いますよ。(素材は)清宮以上かもしれない。

 ――最終的に1位指名した鍬原の評価は

 岡崎部長:右の投手では(高校生、社会人を含めて)ナンバーワンでした。左は田嶋(JR東日本)がいたけれどね。

 ――捕手の村上を獲れていれば、2位以下の指名は変わっていたか

 岡崎部長:捕手は2人は欲しかったからね。村上が獲れたら、2位で岩見(慶大)が獲れたかもしれないね。個人的には岩見もすごい魅力的だったんですよ。日本人で右の長距離砲は貴重。あとは田中(兵庫ブルーサンダース)も欲しかったんだけれど…。どっちも楽天なんだよな。

 ――結果的に2位の岸田(大阪ガス)、3位の大城(NTT西日本)と社会人の捕手を連続指名した

 岡崎部長:計算できる捕手が、小林と宇佐見ぐらいしかいないからですよ。今年のドラフトだけを見るとバランスがすごく偏っていると思うんだけど、そもそもドラフトが何のためにあるかという話。ドラフト(の指名選手)で試合をするわけじゃない。巨人軍全体のバランスを取るためにやるわけだからね。(指名が)偏っているという人もいるけれど、それならば毎年、投手と捕手と野手を満遍なく獲るのがバランスを取ることになるのか、というね。現状のチームのバランスを考えたということです。

 ――あくまでチームのウイークポイントを補強したと

 岡崎部長:チームのバランスが整っているときはいいけれど、今のウチは正直、バランスが少し偏っている。そこを整えるためにね。そういう意味では、去年と今年の指名は少し偏った。去年は投手ばかりだったから、今年は捕手と野手を多めにね。来年からは、皆さんの言う“バランス”は取れてくるのかなと思いますよ(笑い)。