【ドラフト】日本ハム1位・清宮幸太郎に早実OB&関係者が斎藤佑との「距離」アドバイス

2017年10月27日 16時30分

引き締まった表情で会見する清宮

 プロ野球ドラフト会議が26日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、高校通算111本塁打の怪物スラッガー・清宮幸太郎内野手(18=早実)は高校生最多に並ぶ7球団が1位指名で競合し、抽選で日本ハムが交渉権を獲得した。清宮サイドの“意中の球団”とあって相思相愛。入団確実とみられるが、早実関係者からは早実出身の“あの男”との付き合い方について、いろんな意見が飛び交っている。

 日本ハムの交渉権確定から約20分後、清宮は51社、150人の報道陣が待つ会見場にやや緊張した面持ちで姿を現し「まず、今日という日を迎えられたことを今までお世話になった方々、何より18年間育ててくれた両親に感謝を伝えたいです」とあいさつ。「このような形で指名していただいてやっとスタートラインに立てた。まだまだ自分は何も成し遂げてない。これから鍛錬して、みんなに目指されるような選手になりたい」とプロでの抱負を語った。

 日本ハムはダルビッシュ(現ドジャース)、投打二刀流の大谷を育成。選手のメジャー挑戦にも柔軟な姿勢を持つだけに、将来の米国行きを夢見る清宮にとって意中の球団とみられていた。まさに相思相愛ということだろう。「いい選手がたくさんいて、その点に関しては他の球団よりもすごく力が入ってるなと感じます。自分も同じように、それ以上に成長できる環境が揃っていると思う」と言って、にっこりだ。

 さらに日本ハムには早実OBで清宮にとって憧れの先輩・斎藤佑樹投手(29)がいる。同じく早実OBの大先輩・荒木大輔氏(53)が来季から二軍監督を務める。これに関しては「斎藤さんや荒木さんはすごく上の方たちですが“ワセダの血”ではないですけど頼るところは頼って、見習うところは見習っていけたら」と口にした。

 そんな中、早実関係者の間で様々な意見が出ているのがプロでくすぶる斎藤との付き合い方だ。早実に影響力のある大物関係者は「斎藤はダメ。信用もないし、そもそもピッチャーじゃねえか。たとえ先輩でも、清宮はそんなことで巻かれるような男じゃない。大谷とか、他に見習う手本はいくらでもある」と一刀両断。その一方で早実の全試合観戦を続けるあるOBは「大谷はメジャーだし、中田だっていつまでいるかわからない。荒木も日本ハムに関しては就任したばかりで手探りの状況だし、今こそ佑ちゃんの力が必要だよ。人気選手ゆえの苦労や発言の手本を伝えられるのは今や日本中で彼しかいない」という。

 別の早実関係者は「斎藤のころから早実の上下関係は厳しくない。清宮が変に気を使いすぎなければ、いい関係が築けると思う。斎藤からしてみたら後輩ができてうれしいかもしれないけど、逆に清宮を引きずりすぎないように。反面教師になる面もあるし、適度に距離を置けばお互いに“ウィンウィン”な関係になれるはず」と中立的な見方。2人の恩師である早実・和泉監督は「斎藤にとってはかわいい後輩であることは間違いない。清宮が小学生のとき、目の前で全国制覇をした斎藤を清宮のなかで消化してくれればいい」と独特の表現で語った。

「ここからは自分一人で巣立っていくことになる。これまでの18年間に恥じないよう、いい大人、いいプロ野球選手になれるように…、いやなります」と宣言した清宮。怪物が憧れの先輩と築く関係は吉と出るか凶と出るか、果たして――。