大谷恩師に恨み持つ者が“通報”か

2013年01月21日 11時00分

 恩師は地元で相当恨まれているようだ。岩手・花巻東が昨年、同校の大谷翔平投手(18=日本ハム)を生徒募集のCMに起用したことが日本学生野球憲章に抵触する可能性があるとして、17日までに日本高野連が調査に乗り出した。プロアマ関係が劇的に雪解けしたこのタイミングで、なぜこの問題が発覚したのか。舞台裏を取材すると、大谷の恩師である同校の佐々木洋監督(37)に対し、周囲が不信感を募らせていることが分かった。

「実は今回の問題は大谷と日本ハムの入団交渉中から地元で問題になっていた」と花巻東に近い関係者は本紙の取材に明かした。

 問題となっているCMはメジャー挑戦を宣言した大谷を日本ハムが総力を尽くして獲得に動いていた昨年11月、岩手県内を対象に地元民放局・岩手朝日テレビ(IAT=テレビ朝日系列)のみで流されていた花巻東の生徒募集CMだ。

 大谷が同校のユニホーム姿で投球フォームを披露し、続いて野球部監督で社会科(日本史)教諭でもある佐々木監督が教べんを振るう姿などが映され、最後に野球部の帽子のマークがアップとなり最後に「生徒募集」のテロップが流されるという作り。11年にも別バージョンが放送されたがこちらは問題になっていないという。

 今回の問題は特定の野球部員が日本高野連に無断で報道目的以外のメディアに出演することを禁じている日本学生野球憲章第26条に抵触している可能性がある。同校の小田島順造校長は「(学校の)担当者から、岩手県高野連に確認しながら進めたと聞いている。問題ないと思う」との認識を示したが、日本高野連は「岩手県高野連を通じて事実関係を含めて調査している」と話した。一部幹部は「他の部活の選手と一緒だったら問題ないが、ずっと大谷君だけが出ているようなら問題」との見解を示している。

 だが、抵触しているかどうかはともかく、気になるのはなぜこの問題がこのタイミングで明らかになったのか、ということだ。この背景について前出関係者はいう。