リーグ2位で終戦した阪神・金本知憲監督(49)が19日、成長株の新人・大山悠輔内野手(22)の遊撃手挑戦を主にした「全ポジション可能プラン」をブチ上げた。勝負の3年目突入となる秋季キャンプで「ショートもセカンドもサードも、外野も、どこでもやる。コーチと話し合って練習はさせると思う。(遊撃手出身の)久慈、平田コーチもいるし、適性を見てもらう。出場機会を増やすため? もちろん。一塁でいい外国人が獲れたら(現状の)一塁では使えないわけだから」と明かした。

 大山は今季、チーム53年ぶりとなる新人4番を12試合務め、敗退したクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでも球団CS史上初の新人本塁打をマークするなど頼もしいところを見せたが、主なポジションは一塁。「振る力を付けたら技術ももっと生きる。すごい大器の予感がある」(金本監督)と高い評価だけに一つの守備位置だけに固定させると確かにもったいない。

 指揮官の大山にかける思いがヒシヒシと伝わるが「別の狙い」も指摘されている。それは26日のドラフト会議で阪神が1位指名を決めている“高校通算111本塁打男”早実・清宮の存在だ。気の早い話ではあるが、チーム内では「(秋季)キャンプのころにはドラフトで清宮がどこに行くか分かる話ではあるけど、クジで当たればウチも一塁で清宮を使わないといけないのもある。ひょっとしてそれも想定してのことかもしれない」(球団関係者)

 清宮については「何とか運のいい人と出会って、お参りにいって当たりくじが引けるようにしたい」と話していた金本監督。この指摘が本当ならすでに“当たり”まで確信しているのかも!?