今季限りで現役を引退し、来季からロッテの指揮を執る井口資仁新監督(42)が14日、千葉市内のホテルで就任会見を行った。

 井口監督は「来年以降、指揮を執らせていただくことになりました。先月24日に現役のユニホームを脱がせていただいてから、こんなにすぐにまたマリーンズのユニホームを着られることは、非常に球団には感謝しております」と笑顔であいさつした。

 チームに対しては「伝えたいことは、シーズン中にすでに伝えてあります」。続けて「選手とのコミュニケーションは取れていましたし、これからもチームのトップになりますが、コミュニケーションを取って、チームをまとめていけたらいいなと思います」と語った。

 大リーグ経験者でプロ野球の監督就任は史上初となる。「自分の経験を含めて(日米)両方のいいところを、自分の色として出していけたらいいなと思います」とひと言。まずは「キャンプのスタイルを今までと変える」と話し、一、二軍の枠を撤廃して競争を激化させる方針を明かした。

 チームは今季、最下位と低迷した。それでも「マリーンズにいた9年間で常に優勝したい、このチームとビールかけがしたい、優勝パレードがしたいと戦ってきました。その思いは引退しても一緒。現役と立場は違うが、マリーンズを優勝させたい、それだけです」と言い切った。