11年ぶりのBクラスに転落した巨人が9日、ジャイアンツ球場で秋季練習をスタートさせた。

 5日間の休養を挟み、由伸巨人が来季の巻き返しへ動きだした。練習初日のこの日は澄み切った秋晴れとなり、開始前にはグラウンドで円陣が組まれた。輪の中では一軍投手コーチ(ブルペン担当)から編成本部アドバイザーに転任する尾花氏と、同バッテリーコーチから戦略室スコアラーとなる村田善氏、さらに今季限りで現役を引退する松本があいさつ。

 その後、由伸監督から自由参加が認められた村田ら一部のベテランは引き揚げ、他のナインはそれぞれのメニューをこなした。約2時間の練習を終えると、指揮官は「来年に向けた準備の時間。こちらが手伝ったり、サポートはできるが、本人たちが自覚して前向きにやるのが重要」と語った。

 一方、配置転換が決まった尾花、村田善両氏を除く首脳陣の全員が練習に加わったが、来季の組閣は正式決定をみていない。鹿取GMは「今月は今のままでいきます」とし、11月に宮崎で行われる秋季キャンプから新体制で臨む方針を示している。

 今季は13連敗を喫し、球団史上初めてクライマックスシリーズ進出も逃すなど、さまざまな不名誉な記録を塗り替えた。それだけに去就に注目が集まっている村田真ヘッドコーチは「惨敗は惨敗。現実を受け止めんことには進歩しない。2018年に向けて、各自が反省してやっていこうと。悔しさを持ってみんなが胸に刻んでやらないといけない」とチームを引き締めつつ「(球団からは)若いヤツを1人でも育ててほしいと言われている」と注目発言を放った。現段階で同コーチの今後は不透明だが、果たしてどうなるか。