ソフト東浜が示した「一流の証」

2013年01月17日 10時58分

 ソフトバンクのドラフト1位・東浜が16日、福岡市内の西戸崎練習場で、プロ入り後初のブルペン投球を披露。捕手を立たせたまま30球を投げ込み、潜在能力の高さを見せつけた。そんな鷹の黄金ルーキーは、コーディネーション力、つまり自己修正能力の高さでもコーチや関係者をうならせている。

 鷹の黄金ルーキーがついにベールを脱いだ。東浜はプロ入り後初めてブルペンに入ると「4〜5割程度の力」ながら、伸びのあるボールを30球披露した。「いい感じで投げられた」と“試運転”としては上々の滑り出しだ。視察した吉田二軍投手コーチは「ボールにスピンが効いていた」とうなった。

 ブルペンではずっとセットポジションで投げていたが、最後の3球だけワインドアップに変更した。その理由について、本人は「セットとワインド、どちらがバランスがいいか確かめたかった」と説明した。

 投球フォームはできるだけ固定化するほうがいい。しかし鷹の黄金ルーキーは「試合では、その時、自分の感覚に合ったフォームで投げたい」と考えている。これまでもそのやり方で結果を出してきた。東浜が抜群の“修正能力”を持っているからこそできることだ。

 その修正能力の高さはこの日の新人合同自主トレで行われた「プロアジリティーテスト」でも発揮された。往復10メートルを走って、敏しょう性とバランスなどをチェックする試験で、あるコーチは「東浜は新人の中でもトップクラスだった」という。

「往復するターンの時、体勢を崩した新人がいたけど、東浜は体がブレなかった。ということは、動きの中でパワーとスピードを修正できる。車でたとえるなら、猛スピードを出したら普通、うまく曲がれないけど、東浜なら(タイヤを滑らせるドリフト走行で)曲がれると。松坂(大輔)や斉藤和巳もコーディネーション(修正)力が高いといわれ、一流投手の条件とされる」(前出のコーチ)

 車でいう“ドリフト走行”ができる能力は、投球でも好影響をもたらす。

「不調時でも、体の動きを変えるとか自ら工夫して打者を抑えることができる」(同コーチ)。己の感覚、肩の疲労具合、打者との相性などを加味して、投法を自在に変えられるのだ。

 鷹の黄金ルーキーは“ドリフト能力”を発揮し、一年目からライバルをきりきり舞いさせる。