巨人のマイコラス投手が4日、ローレン夫人と3月に誕生した長女リリアンちゃんを伴い、成田空港から米国に帰国した。今季は14勝8敗、防御率2・25の好成績をマーク。奪三振(187)のタイトルを確実にするなど抜群の安定感を誇ったが、今年で契約切れ。本人はメジャー移籍も視野に入れている。

 搭乗前に取材に応じた助っ人右腕は、来季について「これから。戻ってくることも素晴らしいこと。球団と双方で合意に至れば。日本の3年間で最高の経験をさせてもらった」と残留の可能性に言及した。

 それでも、シーズン中は何度もメジャー球団から熱視線を浴びた。マイコラスは「最終的に、すべての要因を考慮して、じっくり考えたい」としながらも「自分の中でメジャーリーグという舞台は夢見ていたこと」とメジャーへの憧れを隠すことはなかった。ローレン夫人も「彼を一番評価してくれる、一番ハッピーな環境でやってもらえたらいい」と夫の決断を尊重する構えで、メジャー復帰に何の支障もない。

 巨人在籍6シーズンで4年連続60試合以上の登板を果たすなど、セットアッパーとしてフル回転してきた“鉄腕”マシソンもメジャーへの思いを口にしている。球団は両右腕とも不可欠な戦力として残留を強く要請するが、先行きは不透明だ。