巨人は3日、山口俊投手(30)の暴力トラブルに対する処分の見直しを求めている日本プロ野球選手会に回答を送付した。選手会はこの日までに回答がない場合、東京都労働委員会に不当労働行為救済申し立てを行うなどの措置を取るとしていた。

 選手会は総額1億円以上の罰金、減俸は重すぎる上、契約解除をちらつかせて複数年契約を見直させたのは野球協約や独占禁止法に違反すると主張。巨人の回答は以下の通り。

「当該選手の行為は、本来、平穏であるべき真夜中の病院を騒然とさせ、酒に酔って警備員に全治2週間のケガをさせるなどしたもので、一般常識に照らしても断じて許されない行為であり、当該選手の責任は重大で、処分は妥当です。球団と当該選手との間で交わされた契約の見直しも、双方の合意に基づくもので妥当です。したがって、処分の再検討、契約見直しの撤回の要求には応じられません。当球団はこれまで通り選手会との話し合いには誠意をもって応じる姿勢に変わりはありませんが、選手会の要求事項は団交事項とは考えていません。また、球団の行為は何ら労働関連法に触れるものではありません。契約見直しも不当な不利益変更を押しつけたものではなく、優越的地位の濫用との指摘は当たりません」