【核心直撃】背番号25はどこに向かうのか。Bクラスに沈んだ巨人にあってオフの動向を注目される一人が、2度目のFA権を保有する村田修一内野手(36)だ。昨季はチームで唯一となる全試合スタメン出場を果たして打率も3割を超えたが、今季はマギーの加入で交流戦前までベンチを温め、規定打席にも届かなかった。村田は今、何を思うのか。直撃した。

 ――1日にチームの4位が決まり、下克上はならなかった

 村田:残念は残念ですけど(由伸)監督も言っていたように現実を受け止めて次に進まないといけないと思っています。

 ――今季は開幕を代打で迎えた

 村田:そうですね。本当に大変な始まり方をしましたし、その中で交流戦あたりからスタメンになり、何とか自分のバッティングでアピールしなくちゃいけないという気持ちを強く持ってやっていた。いつか巻き返してやろうと常に精進してきたつもりです。規定打席には届きませんでしたけど、ある程度のものは残せたのかなと思います。限られた中で自分のできることは精一杯やったと思います。

 ――昨季は全試合スタメン出場、三塁でベストナイン、ゴールデン・グラブ賞の2冠。マギーに三塁を奪われた悔しさは強かった

 村田:その気持ちは常に持っていましたから。チーム方針とかいろいろあると思いますけど。そこはプロの世界なので何とも言えないですけど、結果が出なかったわけではないので。何とかチャンスをもらって結果を出したいと思っていた。

 ――悔しさは来年につながる

 村田:ケーシー(マギー)もどうなるか分からないですし、若い選手も出てこないといけないのは現実ですから。でも「ハイ、どうぞ」と渡す気はサラサラないです。

 ――2日現在、通算1865安打。来季は2000安打も目標の一つ

 村田:そうですね。2000安打まで試合数(143試合)よりは少なくなっていますからね(残り135安打)。スタートからそれを目標にやりながら早く達成できれば、チームに貢献することに絶対つながると思うので。

 ――ところで、2015年に再び取得したFA権を保有したままだが

 村田:そこはまあ、今のところ何も考えてないですね。とりあえず、球団と話はしないといけないのかなと思いますけどね。僕のことをどう考えてくれているのか? そのへんの話をしっかりしたいと思います。やる以上は僕にも目標がありますし、チームにも目標があると思いますので。

 ――どこのユニホームを着ているかは分からないと…

 村田:1年契約である以上はどこのチームでやるかは分からないですね。権利は持っています。

 ――12月には37歳になる

 村田:打てる、打てないに年齢はないんで。若いからみんな3割、20本、100打点できるのかと言ったらできない。使えるものは使えるし、年齢が若くても使えないものは使えないので。若いのがクビになるのは使えないからクビになる。僕も酒は弱くなりましたけどね…(笑い)。