虎V奪回へ頼みは和田監督の“神の手”?

2013年01月19日 16時00分

 阪神・和田豊監督(50)が15日、兵庫・有馬温泉の料理旅館「旅籠」で開催された虎OBの親睦会「天地会」に出席し、吉田義男氏(79=評論家)ら重鎮の前で力強くV奪回を宣言した。2年連続Bクラスという低迷から逆襲を期す和田阪神。チーム内では、その切り札として指揮官の“神の手”に注目が集まっている。

 

 1985年の日本一、87年の最下位という天国と地獄を経験したOB、関係者が集う天地会。当時の監督だった吉田氏をはじめとする日本一戦士を前に和田監督は「優勝に向かって一直線に戦っていくだけ」と堂々と言い放った。

 

 巨人と31・5ゲーム差の5位からの巻き返しは容易ではない。しかし、球団首脳は祈るような思いでこう話す。「ドラフトで久々にスーパースターを引き当ててくれた。これまで悪いことばかり続いていたけど、これを機に一気に運が上向くんじゃないか」

 

 昨年のドラフトで最注目の藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)を4球団競合の末に獲得。阪神が1巡目の抽選で当たりクジを引いたのは実に1984年以来28年ぶり。和田監督が左手でつかんだ封筒が、1位抽選12連敗という負の歴史に終止符を打った。フロントはこの勢いで運気が上昇することを熱望している。

 

 たかが運、されど運…。ここまで球団幹部が運気を気にするのは、ここ数年、不測の事態が続いているからだ。その始まりは2008年。首位を独走しながら巨人に最大13ゲーム差を逆転されて、まさかのV逸。オフにはドラフトの1巡目抽選で2連敗。横浜(現DeNA)からFA宣言した三浦の獲得もあと一歩のところで失敗した。その後も主力の故障が相次ぐなど、4年間でBクラス3回とチーム成績は下降線をたどるばかり。

 

 球団幹部は「08年シーズンの悪夢のような流れをずっとひきずってしまっている感じになっていた。どこかで断ち切らないといけない」と頭を抱えていただけに大一番で強運を発揮した“和田の左”に期待が集まっているのだ。

 

 チーム関係者も「メンバー表の署名を左手で書くとか、大事なところでは左を使ってほしい」と言う。シーズンでもそのパワーを発揮できるか。まさに虎の命運を握る左手だ。