ポスト掛布問題で阪神ゴタゴタ

2017年09月26日 16時30分

ベンチで渋い表情の金本監督(左)、矢野コーチ(中)、片岡コーチ。手前は高山

“下克上日本一”を目指す2位・阪神が25日の3位・DeNA戦(甲子園)に0―7で敗れた。眼下の敵に3・5ゲーム差に迫られ、甲子園では引き分けを挟んで今季ワーストの5連敗だ。しかもこの期に及んで本拠地で17年ぶりの3戦連続零封負け。こんな調子ではクライマックスシリーズが心配になってくるが、グラウンド外では今季限りで退任する掛布二軍監督の「後任人事」の混迷ぶりが露呈。大事な時期にこれでもか、のドタバタ劇に悩まされている。

 目も当てられない本拠地での敗戦続きだ。2年ぶりのCS進出目前のここへきて打線がこの日も散発5安打と機能せず、これで甲子園では29イニング連続無得点の体たらくでは話にならない。

 試合後、福留ら主力ナインは皆、うつむき加減で足早にロッカーに姿を消したが、本拠地がこの期に及んで“鬼門”と化している事態に金本監督は「(打線の)振りが鈍い。気持ちが伝わってこないところがある。淡泊になっている」と嘆き「やっぱり甲子園で勝たないといけない。3試合連続完封でしょ。史上初じゃないの? 地元のファンに本当に申し訳ない」と謝罪。貧打の責任者の片岡打撃コーチは「甲子園で2つやられてしまったわけだから横浜に行ってやり返すしかない」と唇をかむしかなかった。2位フィニッシュが懸かる大事な局面で頼りなさが露呈。チーム内からは「例年ある“失速の9月”が時期外れに出てきたんじゃないか。まさかの3位になったらCSの収益が一気になくなる」「大きく勝ち越した8月は日程的に弱い相手ばかりだったから勝てたということ。ウチにあと1か月持つ力量がなかった」など悲観する声が噴出しているが、ドタバタしているのはそれだけではない。

 CS争いの真っただ中というのに今季限りで電撃退任する掛布二軍監督の「後任人事」が日増しにクローズアップ。「世代交代する」(四藤球団社長)との理由から矢野作戦兼バッテリーコーチ、片岡打撃コーチ、そしてこのほど退団確実となった今岡二軍打撃兼野手総合コーチの3人が候補に浮上していたが、ある球団関係者は「今岡の退団で混迷することは確実となった。坂井オーナーが推す片岡の二軍監督就任が今は強いが、本人も一軍3年目で来季、金本監督ともに勝負をかけたい意向もある。その点では矢野も同じ。逆に今岡が一軍の打撃コーチに昇格するのもありだったが、結局、後手に回って(二軍監督の)人材が難しくなった。時間はかかると思う」とすっかり困惑しているのだ。そんな事態に阪神OBの一人は「フロントがしっかりしてないからこうなる。チームがBクラスでその手の話が出るなら分かるが、逆転日本一を目指す大事な時期に何で二軍監督がどうこうとか、そんな話題になるのか。一戦必勝の金本監督や首脳陣がかわいそうだ」と憤る。“ポスト掛布問題”でチームが失速すればそれこそシャレにならないが…。