“ベイキラー”巨人・畠6勝 キャラはゴジラ級

2017年09月18日 13時30分

6勝目を挙げた畠は試合後にファンとハイタッチ

 あのゴジラ以来となる「隣の兄ちゃん」襲名だ――。巨人・畠世周投手(23)が17日のDeNA戦(東京ドーム)で7回無失点と好投し、6勝目を挙げた。5回にはプロ初安打初打点をマークするなど投打にフル回転。6―1の勝利に貢献し、チームを単独3位に浮上させた。頼もしき新人右腕は、11年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出のキーマンとしてだけではなく、超大物OB・松井秀喜氏(43)に匹敵する“愛されキャラ”としても期待されている。

 相手打線を寄せつけなかった。10度目の先発となった新人右腕は5回まで無安打無得点の快投。3―0の5回に下位打線への2者連続四球で一死一、二塁のピンチを迎えたが、慌てることなく代打の石川を二ゴロ併殺打に仕留めて得点を与えなかった。

 6回には先頭の倉本に初安打を許し、連打で無死一、二塁とされたが、後続の梶谷、筒香、ロペスを抑えて本塁を踏ませない。打っても5回一死満塁の第3打席、2番手の加賀が投じた高めの直球を中前にはじき返し、プロ初安打初打点をマークした。

 5四球を与えながら終わってみれば7回零封。DeNA戦は3戦3勝で、単独3位のかかった大一番でも“ベイキラー”の本領を発揮した。試合後のヒーローインタビューでは、適時打について「本当にナイスバッティングでした!」と、ちゃめっ気たっぷりに自画自賛。G党の笑いと拍手を同時に誘った。

 頼もしいのはマウンド上だけではない。新人右腕には球団内から「ファンサービスの星」としての期待値もグングンと高まっている。

 球団関係者は「畠はファンから色紙を差し出されると積極的にペンを走らせ、笑顔で応じている。長い時は数十分に及ぶこともしばしば。疲れていたり、その後のスケジュールが詰まっていたりすると応じることが難しくなるケースもあるが、畠は『僕のために、これだけのファンの方が声援を送ってくれるんだから』と、ほぼ断ることなく、その場で即席サイン会を開いている。ああいう姿勢は先輩たちも見習わなければいけない」とまで言う。

 大物OBの松井氏は巨人在籍時代に「ファンのサインをほとんど断らない」ことで知られていた。前出の関係者は「松井さんは『ファンを大切にする』という球団の教えを入団から、ずっと順守してきた人。ファンとの距離が近く『隣の兄ちゃん』的なキャラの選手は、なかなか出てこなかったが、畠はまさに待望の選手と言えるかもしれない」と大きな期待を寄せる。

 ちなみに、畠は“顔”についても騎手の武豊や将棋の藤井聡太四段と「似ている」と評判だ。それだけに、球団内では「人気も出るはず」との声も高い。

 高橋由伸監督も「(畠は)しっかり投げてくれたし、立ち上がりが良かった。(適時打は)本人も僕もビックリ。彼の性格? 不思議な感じがするね」と笑顔を見せる。11年連続CS出場のキーマンでもある畠から目が離せない。