【カリフォルニア州ロサンゼルス発】ドジャースのダルビッシュ有投手(31)は13日(日本時間14日)、敵地でのジャイアンツ戦に先発して7回を投げ、3安打無失点で8月10日(同11日)以来となる9勝目(12敗)を挙げた。ここ3試合で3敗とファンにため息をつかせていたが、この日は許した走者はわずか3人。得点圏に走者を背負ったのは初回だけだ。一死二塁で3番スパンに中前に抜けようかという強い打球を打たれたが自身のグラブに当てて落とすと、飛び出した二塁走者を挟殺。さらに二塁を狙ったスパンもアウトになり、切り抜けた。3~6回は三者凡退。7回は先頭パーカーに中前打されるも、一死後、ポージーの浅い左飛に飛び出した走者を併殺に片付けた。

 一夜明けた14日(同15日)、ロサンゼルスの地元紙はダルビッシュの復調を喜んだ。ロサンゼルス・タイムズは「ダルビッシュ有は9月のためにいるのではない。彼は10月のためにいるのだ。29年ぶりのワールドシリーズ制覇へプレーオフを勝ち抜くために獲得した重要な武器。これでワールドシリーズ第2戦を任せられそうだ」と伝えた。

 オレンジ・カウンティー・レジスターは「ドジャースでのデビュー登板となったメッツ戦以来、初めて彼はもともとドジャースが考えていたような違いをもたらせる投手に見えた。5三振しか取れなかったが、十分に効果的な投球だった。7回まで少ない球数で無失点で切り抜けた」とした。

 安定感が戻ってきたダルビッシュ。プレーオフではカーショーに次ぐ2番手として期待が高まる。