大竹“虎ウマ”再び?の5失点

2012年04月26日 12時00分

 広島がなかなか波に乗りきれない。25日の阪神戦(甲子園)では主砲・栗原が古傷の右肘が悪化しスタメン落ちする緊急事態が発生。打線のピンチを力投でカバーしたい先発・大竹だったが、5回途中8安打5失点という体たらく。新鋭・堂林の記念すべきプロ1号とエース・前田健の活躍でうれしい虎戦初勝利を挙げた前夜24日の勢いは、わずか1日でしぼんでしまった。

 今季阪神戦初勝利を飾った広島だが、一夜明けたこの日、思わぬ事態が発生した。
 試合開始直前に発表された先発メンバーの中に、栗原の名前がない。前夜は4番から6番に降格されたが3タコ。ここまで打率は2割台前半、本塁打はゼロと深刻な打撃不振に陥っている。それが原因なら良かったが、事態はさらに深刻だった。

 野村監督やトレーナーは「(栗原のことは)あとで…」と試合前にはほとんど何も話さなかった。しかしあるコーチは「(古傷の)右肘の状態が思わしくない。ちょっとしばらくかかるかもしれない」。

栗原と話し合った結果、指揮官は登録を抹消し二軍で調整させることを決めた。

 石原、倉に続き、またも主力選手にアクシデント発生。前出のコーチが心配する通り、復帰までに時間がかかればチームが受けるダメージは計り知れない。
 こんな時こそ投手ががんばって打線のピンチをカバーするしかない。大竹は「ここまで先発としての仕事を完全にやりきれていない。1イニングでも投げられるよういしたい」と意気込んで甲子園のマウンドに立った。しかし初回、一死から平野に中前打、鳥谷は四球などで二死一、二塁とすると、ブラゼルと金本に連続適時打を許し、2点を先制された。いまの赤ヘル打線にとっては重すぎるビハインドだ。

 10日の阪神戦(マツダ)の2回には藤井の顔面にボールをぶつけて、文字通り病院送りにしてしまった。左ほお骨を骨折した虎の正妻から「気にせずにがんばれ」とメッセージをもらい、前回登板のDeNA戦では7回無失点と立ち直ったはずだった。だがタテジマのユニホームを見ると、やはりあの〝悪夢〟がよみがえってしまうのか…。

 結局、大竹は5回、先頭のマートンの三塁打と平野に適時打されると、走者を残したままこの回途中で降板。4回1/3を投げ8安打5失点では、先発の責任を果たしたとはいえない。
 打線は相手先発・久保に7回2安打0点に抑えられるなど最後まで機能せず、またもや貯金ゼロに逆戻りした。