“琉球のおかわり”こと西武・山川穂高内野手(25)が7日、8月度パ・リーグ打者部門の月間MVPを初受賞した。

 プロ4年目の山川は8月、年俸5億円助っ人・メヒアを押しのけ5番として16試合、また腰の張りで中村が離脱後、4番として6試合などで計27試合に出場。打率3割2分7厘をマークしたほか、本塁打(9)、打点(28)、塁打(64)、四球(20)、長打率(6割9分6厘)、出塁率(4割5分1厘)の6部門でリーグトップの成績を残し、チームの2位浮上に貢献した。

 山川は、6日の会見で「すごくうれしかったです。自分はレギュラーではないので、打たないと生き残れない、スタメンはないという意識を常に持っている。一打席、一球もムダにせず、ピッチャーと勝負できたことが一番。打ちにいく姿勢は常に忘れず、四球(を選ぶこと)も武器だと今年は感じることができた」とコメント。印象に残る試合として8月2日の楽天戦(メットライフ)を挙げ「3打席連続本塁打が一番だった。あの則本さんから打てたのは大きな自信になった」と語った。

 その上で目指す打者像について「シーズンを通して30~40本塁打、3割、100打点ぐらいを残して初めてレギュラーといえると思う。まだ58試合ぐらいでは全然思えない。最初4番は意識しなかったけど、何試合かやるにつれ中村さんがどれだけすごいかを感じた。勝負を決めるところで常にトップを走り続けてきた重圧はすごい。将来的にはそこでどこまでできるか。そのプレッシャーに絶対に勝っていきたいと思う」と“ポストおかわり”としての自覚を語った。

 一方、“本家おかわり”中村は6日のロッテ戦(メットライフ)で一軍復帰。自分の留守中にその穴を埋め“初タイトル”までゲットした山川の活躍を本人から直接聞き「なんぼ打った? 6冠…そらすごいな」とたたえた。