“ノーモア大谷”へメジャーがさらなる青田買い

2013年01月16日 16時00分

 大谷翔平投手(18=花巻東)の逆転日本ハム入りでメジャーが新たな対応策に動き出している。

 

 それが岩手の野球少年の早期囲い込み。同県では2009年に菊池雄星(現西武)、今オフの大谷(日本ハム)とこの4年間で2件のドラフト1位候補の日米争奪戦がぼっ発。2例とも結局は両国間の紳士協定で優先される日本球界入りが決まったが、これでメジャー側が引き下がるわけではない。

 

 岩手県のアマチュア関係者は「あるメジャー球団はいい素材の小中学生を求めてリトルリーグ、シニアリーグにまでスカウティング活動の範囲を広げるそうです。紳士協定の壁に対抗するためには高校からでは遅いと判断したんじゃないでしょうか」とメジャー側の新たな動きに言及する。

 

 岩手県はこれまで関東、関西、九州、四国など野球どころと呼ばれる他地域のネットワークに比べ、メジャーにとって情報の得やすい県ではなかった。しかし菊池、大谷の出現で状況は一変。「将来性のある素材は豊富。今まではその素材を伸ばしていく環境や指導者がいなかっただけ」(ア・リーグ球団の某スカウト)と開拓メリットに気づいた球団も複数ある。

 

 今後はメジャー球団主催の野球教室やリトル、シニア各リーグとの連携強化などを通し将来有望な素材を小中学生の段階で各球団が独自発掘。高校に進学する前までに土壇場で翻意することのないメジャー志向をはぐくもうと新たな戦略に乗り出しているようだ。