【カリフォルニア州ロサンゼルス発】ドジャースのダルビッシュ有投手(31)は2日(日本時間3日)、敵地でのパドレス戦に先発し、メジャー最短の3回0/3で8安打5失点でKOされ、11敗目(8勝)を喫した。初回、味方が先制した直後に追い付かれ、1点を勝ち越した直後の3回はシーズン自己最多に並ぶ26本目の本塁打を浴びるなど、四球を挟み5連続長短打で4失点。試合中もフォームに試行錯誤していたが、4回も四球と安打で無死一、三塁のピンチを招いたところで降板した。8月後半から取り組んでいるフォーム改造の成果は出ていない。

 一夜明けた3日(同4日)、ロサンゼルスの地元メディアもシビアだ。ロサンゼルス・タイムズ紙は「ダルビッシュまた苦戦。ダブルヘッダーとなった土曜日、18イニング中、最も意味を持つことになった3回。ダルビッシュはパドレスの選手を6連続で塁に出し、4失点をした後、重い足取りでマウンドを降りた」「ハニーカット投手コーチの指導のもと、ダルビッシュは現在フォームを修正中だが、スムーズなプロセスとはいかないようだ」と伝えた。

 オレンジ・カウンティー・レジスター紙は「ダルビッシュ、パドレスにコテンパンにされる」の見出しで、「パドレス戦前、ロバーツ監督はドジャースに来てからまだダルビッシュの最高の投球を見られていないと言ったが、長い一日が終わった後もそれは変わらなかった」「ダルビッシュは『今日は自分の日じゃなかった』と言ったが、ドジャースとしての最初の登板以来、彼の日なんてきていない」とバッサリだ。

 1988年以来、29年ぶりのワールドシリーズ制覇の切り札として期待されているダルビッシュ。フォーム改造はいつ終わるのか。