前橋育英・丸山和郁外野手はブッ倒れるまで走って攻めて守る“昭和な男”

2017年08月27日 11時00分

【U-18戦士の素顔】U―18高校日本代表にとって切り札的存在となりそうなのが、前橋育英(群馬)の丸山和郁外野手(3年)だ。走攻守の三拍子揃ったオールラウンダー。甲子園大会では花咲徳栄(埼玉)との3回戦で敗れたものの、通算8盗塁をマークして大会記録に並んだ。

 不動のリードオフマンとして打線を引っ張り、中堅守備でも機敏な動きでファインプレーを見せながらチームを乗せた。一方で投手としても2試合に登板。2回戦の明徳義塾(高知)戦では中堅守備から抑えに回り、全身をつりながらも好リリーフで最後を締め、試合後の控室では疲労から倒れ込んだ。そんな愚直なまでの姿勢が「昭和世代のような熱い男」として仲間の間で共感を呼んでいる。

 原動力は荒井監督の金言だ。「今やるべき目の前のことを全力で気持ちを込めてやれ」「過去は絶対に変えられないし、未来も今を生きなければ分からない」「昨日の自分を超えて明日は今日の自分を超える」という言葉を常に意識している。

 171センチ、72キロ。小柄ながらファイティングスピリットは人一倍だ。群馬・高崎駅から車で約1時間の倉渕村(現高崎市)出身。自然に囲まれた山奥の村で川遊びや山登りなどをして育ち、非凡な身体能力と強い精神力が身についた。チーム内からは「とにかく野生児みたいな男で、よく聴く音楽はナゼか80年代ミュージックが多い。尾崎豊がお気に入りみたいです」との声も出ている。

「巨人の山口鉄也さんがすごいなと思います。三振をしっかり取るところは取って、打たせるところは打たせて…。目標にして今はやっています」。甲子園で躍動し、今度は世界の舞台でその名をとどろかせる。