「野手・大谷」一時凍結へ

2013年01月14日 16時00分

 日本ハムのドラフト1位・大谷翔平投手(18=花巻東)の二刀流構想で「野手・大谷」が球団の育成方針により一時凍結される方向であることが分かった。二軍スタートが確定的なキャンプでは投手メニュー中心の基礎体力づくりに専念させ、本人の負担と混乱を招きかねない野手練習は削除される方向。本格的なブルペン投球も3月まではお預けとなる。

 

 山田正雄ゼネラルマネジャー(GM=68)は「キャンプはできれば二軍の方で体力づくりをした方がいいと考えている。(新人合同自主トレも)マスコミやファンがたくさん来ているし本人が無理をするのが一番怖い。(投手と野手)両方一緒にやっていくのは大変。まず体を先につくっていかないといけない。これは監督もそう思っていると思いますよ」と語った。

 

 栗山監督も参加した会議の中で、二刀流への反対意見も含めざっくばらんに育成への意見交換が行われた。指揮官は「二刀流は無理だという意見があるけど、じゃあ具体的にどういう状況になればできるのか。反対意見が出てほしかったし、オレが考えていない意見が欲しかった。人によって違う考え方があるし、すべてを出してこれから整理する」と語ったが、日本ハムの場合、意思決定のすべては監督ではなく球団が行うことになっている。

 

 すでに球団は大谷育成に関し「2月のキャンプからの3か月間はプロへの適応期間。どんなに順調に行っても一軍デビューは5月、6月でいい」(山田GM)を基本方針としている。また「野手をベースに投手をやらせる選択肢はない」(同)ことからキャンプは投手として二軍でスタートさせ、高卒新人投手の育成方針である「2月中に本格的な投球練習はさせない」ことがすでに内部で確認されているようだ。

 

 大谷は「打撃は結構ケガなくやっていて、どちらかというと投手の方がやり残している。まずはそちらをしっかりやっていきたい」と球団の育成方針に沿う希望を語った。高校通算56本塁打の「野手・大谷」はひとまず休養させて「投手・大谷」の育成が日本ハムの優先課題となるようだ。