【高校野球】花咲徳栄V歴史的瞬間に700万人埼玉県民が歓喜

2017年08月24日 16時30分

初回、先制点を挙げて喜ぶ花咲徳栄ナイン

 花咲徳栄の全国高校野球選手権初制覇は、埼玉県勢としても夏の甲子園初優勝だ。第99回全国高校野球選手権大会の決勝が行われた23日、同校所在地の加須(かぞ)市ではパブリックビューイング会場が歓喜に沸き、ネット上でも「歴史的」な瞬間に興奮する書き込みが相次いだ。

 パブリックビューイング会場となった加須市の文化施設のホールには、青のTシャツや帽子を身に着けた約1200人が詰め掛け、真っ青な「徳栄カラー」に染まった。得点が入るたびに大きな拍手。優勝が決まった瞬間、会場は大歓声に包まれ、抱き合って涙を流す人の姿が見られた。

 ネット上では歓喜のツイートが続々。埼玉県庁の公式アカウントが「やってくれました!歴史的な大勝利です!」と興奮を隠さず発信すれば、埼玉高校野球ファンのアカウントでは「700万県民の悲願達成」「県民栄誉賞を」「これでいつ死んでもいい」などと喜びの声が発信された。

 それもそのはず。野球強豪校がひしめく関東7都県で埼玉だけが夏の甲子園制覇がなかった。春の選抜は優勝2回(1968年・大宮工、2013年・浦和学院)を誇るも、夏は準優勝2回(51年・熊谷、93年・春日部共栄)。一部で「埼玉は雑魚」などとやゆもされてきた。

 長きにわたる県民“苦節”の時期を経ての選手権全国制覇。それをやってのけたのが、県都さいたま市や川越といった有名都市から離れた県北の花咲徳栄ということも関心を呼ぶ。「はなさきとくはる」の校名はもとより、人口1万5000人あまりの加須市の知名度も高まりそうだ。

 校名は、最寄りの東武伊勢崎線「花崎(はなさき)」駅にちなんだとも言われ、「栄」はさいたま市の埼玉栄高校などを運営する学校法人「佐藤栄学園」からつけたとみられる。

 埼玉栄高は、大関豪栄道ら多数の関取を輩出した相撲部をはじめ、全国レベルの運動部が多い。野球も春夏甲子園の出場歴があるが、創設82年と埼玉栄より10年遅い“弟分”がひと足先に栄冠に輝いた。