西武・菊池の不正投球問題 開幕時とは明らかにフォームが変化

2017年08月22日 16時30分

投球モーションに“物言い”がついた菊池

 これで決着となるのか――。西武・菊池雄星投手(26)の不正投球問題に対し、NPB審判部は「反則投球を指摘しただけ」と断固とした態度を貫いた。

 菊池は先発した17日の楽天戦(メットライフドーム)の2回、松井稼の打席で球審から2度、2段モーションによる反則投球を指摘された。その後、セットポジションで投げ続けて完封勝ちを収めたが、菊池は「もう8月。なぜ今なのか?」と疑問を呈し、西武もNPBに対し文書で確認を求める事態となった。さらにダルビッシュ(ドジャース)もツイッターでコメントするなど、騒動は広がりを見せている。

 19日の日本ハム―西武(札幌ドーム)でも日本ハム・井口が反則投球を宣告されている。ペナントレースが佳境を迎える中、他球団の投手にも影響しかねないため、西武からは「判定を統一してほしい」との要望が出された。

 かつて審判長を務めたNPB井野修審判技術委員長(63)は「審判部として急に2段モーションを厳しく取ると決めたわけではない。あくまで審判個々の判断」と前置きした上で「菊池投手のケースでは開幕時とは明らかにフォームが変わっている。2月のキャンプ中に審判員が指摘したように投球の動作が静止していた」と説明。菊池は今年の春季キャンプで審判員から投球に問題がないことを確認しており「なぜ今?」と憤慨していたが、春とは別のフォームになっていたという。

 ダルビッシュが菊池を擁護したため、審判部への風当たりは強くなっている。それでも井野委員長は「審判が批判を受けるのはいつものこと」と淡々としていたが、V争いにも影響しかねないだけに尾を引く可能性はありそうだ。