女性記者の前でもスッポンポン!メジャーロッカー“笑撃”の光景

2017年08月26日 16時30分

足で稼いで20年 外国人選手こぼれ話 広瀬真徳

 日本でロッカーが開放されない「隠された理由」

 猛暑日が続いている。プロ野球選手にとってこの時期の試合は暑さとの闘いと言っていい。特に屋外球場では試合前練習だけでも体力を消耗する。そんな球場内で選手が唯一くつろげる場が「ロッカー」。空調が効き、報道陣もシャットアウトされているため「安息地」と言えるだろう。

 だが、これがメジャーとなると話は別。日本と違い、チームミーティングなどの時間を除けば試合前、試合後に報道陣に開放されるからだ。部外者の出入りが厳禁されている日本人選手にとってこの環境は居心地がいいとは言えないが、メジャー選手にそんな嫌悪感はない。

 彼らはマイナー時代から開放的なロッカーに慣れ親しんでいる。報道陣の有無にかかわらずロッカーでは自由気ままに時間を過ごすのが普通で、だからこそ日本人には想像もつかない場面にも出くわす。その一つが夏場によく見られる「裸」での取材だ。

 この時期の屋外試合はメジャー選手にとっても地獄そのもの。その反動もあってか、試合後のロッカーではシャワー後、全裸の選手が少なくない。中でもラテン系選手はその傾向が強く、報道陣がいようがお構いなし。時には前方部を隠すことなく報道陣の取材に応じることもあるため「目のやり場」に困ることも珍しくない。私が取材していた当時「M」というメジャー選手がその代表格だった。彼は夏場になると全裸が基本。「前を隠す」ことはないため、周囲には独特の空気が漂っていた。

 そんな現場で驚いたのが、米女性メディアの姿勢だ。日本人なら間違いなく目を覆うであろう場面でも、米女性記者はひるまない。それどころか何事もない様子で裸の男たちに堂々と取材を敢行していた。ある米女性記者に「ロッカーの取材はやりにくくないのか」と聞いたことがあるが、返ってきた答えは「気にするからいけないのよ」とピシャリ。そのうえで「意識すればするほど、選手は調子に乗る。そうさせないためにも本当は嫌だけれど、気にかけないそぶりを見せた方がいい」と淡々と語っていた。

 日本でもバレンタイン監督(元ロッテ)ら外国人監督が「ロッカー開放」を提案したことがあったが、いまだに実現には至っていない。選手側の強い拒絶反応やロッカーの手狭さもさることながら、日本人には良くも悪くも「隠す文化」が浸透している。開放すればいずれは「裸問題」が勃発しかねないだけに、日本球界のロッカーは「聖地」であり続けた方がいいのかもしれない。