第99回全国高校野球選手権第12日(20日、甲子園)、明豊(大分)は天理(奈良)に9―13と打ち負け、4強進出を逃した。

 10点差の9回、代打・三好(3年)が満塁弾を放つと、さらに二死から2点を返して4点差まで詰め寄った。3回戦の神村学園(鹿児島)戦で2度、3点差を追いつき逆転サヨナラで勝ち上がってきた明豊が、またしても驚異の粘りで甲子園を沸かせた。

 川崎監督は「最後は鳥肌が立ったし、誇らしかった。やってきたことはすべて出せた。この試合を見た下級生に響かない子はいないと思う。新チームも今年のようなチームを作っていきたい」と選手をたたえた。

 なお、この試合は4本塁打が生まれ、三好の満塁弾は大会63号。第88回大会(2006年)の60本塁打を上回り大会記録の更新となった。