【U―18候補戦士の素顔】横浜(神奈川)の主将・福永奨捕手(3年)は177センチ、81キロとそれほど大柄ではないが、分厚い胸板と太い腕、屈強な肉体の持ち主だ。強肩とともにパワフルな打撃も売り。11日の秀岳館(熊本)との1回戦では5点を追う7回二死一、三塁で追撃の3ラン。初戦で涙をのんだとはいえ、聖地で強烈なインパクトを残した。

 ナチュラルな筋肉をつけることをずっと心がけている。「筋トレって言われるような筋トレは一切やっていないですね。だから器具を使って(筋力を鍛える)という経験が自分にはないんです」。チームメートが筋トレに没頭する中、基本的には野球の練習メニューのみ。「あんまり(筋肉を)つけ過ぎても良くないと思うので。ただ、食事は結構取るように心がけています。多い時はどんぶり2杯とか、たくさん食べますね」

 中学ではシニア日本代表として全米選手権で優勝し、捕手でベストナインに選出された。横浜では1年時からベンチ入り。高校3年間でキャッチング、リード面でも大きな成長を遂げた。カージナルスのヤディアー・モリーナと巨人・小林誠司の日米両プロ捕手が目標で「(2人のユーチューブなどの)動画を見てスローイングなどを参考にさせてもらっています」という。

 U―18については「選ばれたいという気持ちはあります!」。“自然派マッチョマン”の今後が楽しみだ。