盛岡大付・植田拓は165センチ、73キロの小さな鉄人

2017年08月18日 11時00分

3回、左翼へ大飛球を放った盛岡大付・植田拓

【U―18候補戦士の素顔】U―18日本代表候補・盛岡大付(岩手)の植田拓外野手(3年)は165センチ、73キロと小柄ながら高校通算60本塁打を誇る右の強打者。16強入りを決めた16日の2回戦・松商学園(長野)戦では、無安打に終わったが「小さな体でもプロで戦えることを証明したい」と意気込んでいる。

 小さな大砲は鉄人でもある。「バットにボールを乗っけて右手で押し込む」という打撃で大きな放物線を描いてきたが、力を伝えるその右手首は、夏の岩手県大会前に骨折が判明。それでも休むことなく、テーピングなどで対応して出場を続けている。「痛みはありますが、問題ないです」という。

 高卒プロ入りを目指して野球漬けの3年間を過ごしてきた。この甲子園は最後の就職活動の場。大舞台で活躍すれば評価される。だからU―18W杯出場も熱望している。ネット裏のプロスカウト陣からは「あの身長では難しい」との声が上がっているし、骨折していて無理をすることに批判があることは、本人もチームも百も承知。だが、最後のチャンスで低評価を覆さなければプロにはいけない。だから、フルスイングを封印するという選択はない。

 この日の第2打席、左中間フェンス際まで大飛球を飛ばした。チームメートは「あんな状態であそこまで飛ばすんだから、怪物ですよ」と驚きの声を上げる。入学時から見守る富田コーチは「背は足りないかもしれないけど、パワーと技術はピカイチ。負けん気と根性もプロ向き」と推す。小さな大砲の猛アピールが続く。